災害現場のように人の立ち入りが出来ない危険な場所での探索・救助活動には、人に変わって活動を行う
レスキューロボットが有用とされ、大学や企業研究所にて開発が進められている。日本は災害多発国であり、
また地域によって発生する災害種類が多様である点においても特殊な国である。※
レスキューにおけるロボットの有用性や防災意識の啓発を目的とし、各地域の災害をモチーフとした
競技場にてロボット救助競技を行うことで、自分たちの住む地域でも大規模災害がおきる危険や様々な
災害種類を知ること、また災害に対してロボットの形状を検討することが出来る。このような小規模かつ
提案型ロボットコンテストやその一連の啓発活動に対して、各地にレスコンの種をまくことに
ちなんでレスキューロボットコンテストシーズ(レスコンシーズ: ResCon-Seeds)と呼ぶ。
レスコンシーズの方向性として、ロボット技術の習得(科学技術)、ものづくり体験(教育普及)、
レスキュー活動とロボットの役割を考える(社会性)、の3要素がある。
レスコンシーズに勝ち負けの概念はなく、活動を通じて防災意識や災害救助におけるロボット技術の
有用性(社会性)を多くの人に広める考える機会を提供すること、参加者の発想を取り入れた技術開発、
将来エンジニアを目指す若者の育成を目指している。
※
例えば、日本海側の豪雪地帯における雪山での救助、山岳地帯における
土砂崩れなどの二次災害が発生する現場、水中での探索活動、都心部での
高層ビル・地下街環境、街や文化財を保護しながら行う救助活動、火山や
原子力事故という人の立ち入りが危険となる現場がある。