レスキュークローラー工作キット(通称:レスクロ)は,左右に3 連の走行用キャタピラを
装備して,優れた悪路走破性を発揮する3ch リモコンロボットです.前側2連のキャタピラは
上に約80 度,下に約20 度可変させることができ,大きな凸凹も楽々乗り越えることができます.
車体後部にあるフック付きアームも可動することができるため,フックに物を引っかけて運んだり,
引っぱる作業も可能で,競技では要救助者(ケガ人)を搬送する際に使われます.
製品には組立説明書以外に,レスキューロボットの紹介やロボットに関する情報,大都市災害での
レスキュー活動を題材にしたレスキューロボットコンテストの紹介等を記載したものが入っているので,
ロボットの機構を理解できるだけでなく,レスキューロボットを題材としてロボットの社会性について
勉強する教材として最適です.
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教材データ
楽しい工作シリーズNo.169 Item No:70169
価格:4,725円
開発協力:岐阜高専
発売日:2005年10月29日
【基本スペック】
モーター:3個
寸法:全長330[mm],全高125[mm],全幅160[mm](サブクローラを水平状態にした場合)
最大踏破段差:35[mm]
【教育効果】
・要素技術
電気-モーター
歯車による力の伝達と大きさの変化
カムやリンクの機構
・要素数など (広島工大調べ)
部品点数:約230個の要素(発売当時、田宮工作シリーズ中,最多部品点数の製品)
切り出し:12箇所
ネジ止め:64箇所(タッピングビスを含む)
標準組立時間:7時間(GP)
補助学生の目安:40名の製作に対して10名程度(美濃版サイエンスキャンプ SI2008)
【参考文献】
奥川雅之, 宮地雄司, 古田雄大, レスキューロボット工作キット「R2」の概要とその効果
ROBOMEC’05 講演会論文集CD-ROM, Paper No. 1P2-S-076, 2005.
奥川雅之, 出口利憲, 遠藤登, ものづくりリテラシー教育研究会, もの作りリテラシー教育を目的としたロボット技術教育教材
http://smart.gifu-nct.ac.jp/gp_rt/...cc_gp06.pdf
ものづくりリテラシー教育フォーラム概要集−「ものづくり教育」とロボティクス−
http://smart.gifu-nct.ac.jp/gp_rt/...
レスキュークローラ工作セットの開発(<メカライフ特集>創立110周年記念,つなぐ,つける,はめる)
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006381832
奥川,「レスコンシーズ美濃版によるサイエンスキャンプ」, SI2008講演論文集DVD, pp.911-912, 2008.
リンク
・タミヤ販売店ガイド:兵庫・大阪(データは2012年時点のものですが、参考程度にどうぞ)
http://batchgeo.com/map/cfd5edb86493bb1ff3832ab3343dbc4c